オンラインゲームの中をのんびりおさんぽするブログ!
エミルクロニクルオンラインとFF14がメインの予定♪ ・・・ と思ってたらうっかり古巣のラグナロク熱が再発した模様っ!
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このお話は 黄色い相棒 からのつづきになります♪
「え ちょっと ねえ キミ あたしはあっちにいきたかったんだけどっ」
あわててその首にしがみついた彼女を乗せて、チョコボは走る走る・・・。
数十メートル進むと森の小道に飛び出し、乗っているほうもずいぶん楽になって周りを見回す余裕がでてきた。
もうすぐ夕暮れといった時間らしい。
森の空気は冷え込みはじめていて、妙にせつない気分にさせられる。
見上げた空にも夕暮れの気配。
ふうっと彼女が思わずため息をこぼした時、チョコボの速度が落ち始めた。
ゆっくり曲がった道の向こうに、木々の間に埋もれるように人工の建造物が見えはじめる。
「グ リ ダ ニ ア ・・・」
故郷の名前をつぶやいて、しばし夕焼けに染まり始めた街並みをながめる。
「ってことは! あたしはまた迷子になりかけてたワケねっ!」
違う方向へまっすぐ歩きかけていた自分を思い出してくすりと笑うと、彼女はチョコボの背から降りた。
こうやって見慣れたはずの故郷を見上げても、やっぱり今日ずっと感じている違和感は消えない。
自分でもよくわからない不安を抱えたまま、傍らのチョコボの首に抱きついて、彼女はそっとつぶやいた。
「ありがとね グリシャム。 おいてけぼりにして ごめん・・・」
「クエーー・・・」
自分がその名を口にしたことにも気づかないまま、彼女は街に向きなおる。
「さて じゃあ いってくるねっ」
ぽんぽんっと丸い背をなでて、街にはいってゆく彼女を、チョコボはじっと見送っていた・・・。
足は自然と通いなれた道を辿る。
ちょうど、道の両脇におかれた灯篭に灯りが入り始める時間だ。
彼女はいつでもこの時間が少し苦手だった。
楽しかった一日が終わって、みんなが家路を辿りはじめる時間。
あちこちから夕餉の匂いがたちはじめる時間。
自分にもちゃんと帰る家はあるのに、よその家からもれるあたたかな明かりを見ると、いつも少しさびしくなるのはなぜなんだろう。
街の中心へと伸びる坂道をゆっくりと登っていくと いかなくちゃ という気持ちが強くなる。
だんだん歩みが速くなって、最後は小走りに・・・
細い道が終わって、ぱっとひらけた視界に思わず立ち止まった時、夕闇のなかで人影がこちらを振り向いた。
瞬間、それまでの緊張が解けて、空気がやわらかくなったのが感じられて、彼女はそっとまばたいた。
振り向いた人影は弾むように立ち上がり、大きく手を振る。
「アシェっ!」
とたんに ぱちんと何かが弾けて、迷子の彼女は ”アシェス”になった。
今日ずっと、どこかよそよそしかった世界が、すべて自分のものとして戻ってくる感覚。
集まっていた人影が次々に立ちあがり、手を振ったり飛び跳ねたりしている。
「ただいまっ!」
アシェスはにっこり笑って、仲間たちの輪の中へと駆けていった。
Fin.
ありがちだけど 何とか終わったー!
るいぞわおじーちゃんにとばされたあと、目が覚めたあとの一日です。
あ FF14をやってないお友達に説明しておくとしたら、FFは現在大変革中なのです。
<現行> 帝国(?)の陰謀により赤い星を落とされ、力を合わせてそれに立ち向かった世界は壊滅。
そこで上記のおじいちゃんが最期の力で、心ある人々を守るためどこかに飛ばした ←いまここ。
<新生>そして新しい世界で新しい冒険が始まる・・・
という設定で、旧世界はまるっとりせっと・停止中!
今年中のどこかで新しい新世界でリスタート予定。
このお話は一年近く休止してた上に、メインストーリーを理解しきってないまま現行を終わらせてしまったあたしの中での、新生への移行のつじつまあわせですっ!
このあと運営さんがつけてくれるであろうストーリーとは乖離してしまうかもなのですがww
FFに限ったことじゃないけど、オンラインゲームで一番大事なのって一緒に遊んでくれるお仲間さん。
どんなに強くなっても、どんなにレアなアイテムを手に入れても、それを一緒に楽しんでくれる仲間がいなければ味気ないものなので。
ああ オンラインゲームに限ったことでもないかもしれないけどね!
まあ たとえ世界がどんなにかわっても、皆がいればまあなんとかなるよねっ。というお話にしたかった。
それでは! つづきは新しい世界でお会いしましょう!
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このお話は プロローグ からの続きになります♪
「クエーーーーーー!」
背後に響いたその声に、彼女の両耳がビクリと反応する。
「な・・・なに」
おそるおそる振り向くと、背後に多い茂った下草の中を、何かが猛烈に進んでくるのが見える。
「えーん やだやだっ」
数歩後ずさり、背に触れた樹の一番下の枝に手を伸ばすと、ひょいとその上に飛び上がる。
それとほぼ同時に、今まで彼女の立っていた位置に黄色の塊が転がりでて来た。
「クエーーーー!」
そのまま首を伸ばして彼女をみつけると、勝ち誇ったような鳴き声をあげて。
そのトリは樹の根元まで来るとぐるぐるとその場をまわり始めた。
「トリ・・・チョコボだよね」
彼女が自分の知識をたしかめるようにつぶやきながら、じいっとその様子を見下ろすと。
「クエ クエ クエ!」
・・・なにやら。
「怒って る・・・?」
こくこくこく。 彼女のつぶやきに、チョコボはしっかりうなずいたように見えた。
「チョコボって 肉食じゃないよね・・・」
もう一度確かめるようにつぶやきながら、もう一段高い枝に飛び移る。
黄色いチョコボはどうみても首を伸ばせば彼女の背をはるかに超えるし、そのクチバシは鋭そうに見えた。
「なんで怒ってるのかなー キミは・・・」
どうみても知性を漂わせながら見上げてくるチョコボ相手に もうひとつつぶやいた時。
ぐらりっ と彼女の乗った枝が揺れた。
「あら・・・ら」
あわてて枝につかまりなおしながらふと見直すと。
太くしっかりした安全な場所に見えたその樹の幹の中に、埋もれるようにあった目が見開かれるのが見える。
「にゃは・・・トレントさん・・・でしたか」
ぎろりん と動いたその目と目が合って、彼女はあわてて地面に飛び降りる。
「・・・えーと ゴメンナサイ?」
首をかしげていってみるけど、そのときには問答無用に振り上げられた枝が、彼女にに向かって叩きつけられていた。
「で ですよねーーーー」
あわてて飛びすさった彼女の元に、ザザっと黄色いチョコボが駆け寄る。
「わーーん キミもなのっ。 ちょっと待ってっ ねっ」
先ほど空を見上げたときと同じように、無意識に背に回した右手がまたもやむなしく空をきって。
焦る彼女の前でチョコボはその首を高く振り上げた。
「クエェーー!」
「きゃーーあーー」
とっさに頭をかばおうとする彼女の前で、チョコボはそのままその頭を翼の下に突っ込み・・・
ばさっと長い棒のようなものを取り出して、彼女の前に突きつけた。
「きゃーあー・・・って え?・・・杖?」
ゆらゆら と目の前でそれを揺らされ ぐいぐい と押し付けるように頭を寄せてくるチョコボに。
「あ あたしに・・・?」
こくこく。 チョコボは確かにしっかりとうなずいた。
ずんっ 響いた地響きにふりむくとトレントはしっかりとこちらに向き直っており、完全に臨戦態勢だ。
「ええっと・・・じゃあ借りるねっ」
ぱしっと受け取った杖はすんなりと手になじんで、気がついたら口のなかで詠唱が始まっていた。
ぼふっ とほとばしった炎で、トレントの一枝が燃え上がり、軋むような咆哮があがる。
飛び散る火の粉に慌てて首をすくめる彼女の前で、トレントはくるりと後ろを向いて、地響きを響かせながら走り去っていった・・・。
「うひー こわかったねっ」
チョコボを振り向きながら、自分が自然と手に持った杖を背中に収めたことに気づく。
「・・・これはあたしのだったのカナ?」
こくこく。 うなずくチョコボの目は満足そうな光をたたえているように見えた。
「そっか。ありがとねっ」
杖をなで、にっこり笑って、再度歩きだそうとした彼女のフードにチョコボのクチバシがぱくんとかみつく。
「わわわ」
つんのめりそうになって、涙目でふりむいた彼女のフードをくわえたまま、つんつんと引っ張って。
チョコボはクチバシで自分の背中を示しているように見えた。
「・・・乗れ・・・と?」
こくこく。 うなずくチョコボの細い足と細い首をしみじみ見比べて。
「いやでもあたし・・・キミには重過ぎるんじゃないかなー・・・」
ふるふる。 フードを離して首をふったチョコボは、今度はそのまま優しく彼女の頭をつっついた。
「う わかったわよぅ・・・」
おそるおそる 黄色い背中に手をかけて、そのまま勢いをつけて飛び乗ってみる。
「クエーーーーー!」
チョコボは首を高く上げて満足そうに一声鳴くと。
ぶるんと一振りお尻を振って、先ほどまで彼女が向かっていたのとはまったく違う方向へと、一目散に走りはじめたのであった・・・。
あれ・・・つづく の? →ただいま! の時間
やばい! β始まる前に終わらそうと思って書き始めたのに終わらなかったよっ!?
FF始めた時に一番最初に明確に持った目標が、チョコボを手に入れることでした・・・♪
げっとしたときに街から外へと走り出すムービーになって、すごくわくわくしたものですv
そのわりに みんなからさんざん言われてたのにちゃんと名前を考えておかなかったので、あとで綴り間違いに気づいたりするのですが・・・w
そいえばチョコボの名前とかはそのまま引き継がれるのかなあ・・・直したい気がする一方で、ちがうチョコボにすりかえられちゃうのはイヤだなあ・・・
「クエーーーーーー!」
背後に響いたその声に、彼女の両耳がビクリと反応する。
「な・・・なに」
おそるおそる振り向くと、背後に多い茂った下草の中を、何かが猛烈に進んでくるのが見える。
「えーん やだやだっ」
数歩後ずさり、背に触れた樹の一番下の枝に手を伸ばすと、ひょいとその上に飛び上がる。
それとほぼ同時に、今まで彼女の立っていた位置に黄色の塊が転がりでて来た。
「クエーーーー!」
そのまま首を伸ばして彼女をみつけると、勝ち誇ったような鳴き声をあげて。
そのトリは樹の根元まで来るとぐるぐるとその場をまわり始めた。
「トリ・・・チョコボだよね」
彼女が自分の知識をたしかめるようにつぶやきながら、じいっとその様子を見下ろすと。
「クエ クエ クエ!」
・・・なにやら。
「怒って る・・・?」
こくこくこく。 彼女のつぶやきに、チョコボはしっかりうなずいたように見えた。
「チョコボって 肉食じゃないよね・・・」
もう一度確かめるようにつぶやきながら、もう一段高い枝に飛び移る。
黄色いチョコボはどうみても首を伸ばせば彼女の背をはるかに超えるし、そのクチバシは鋭そうに見えた。
「なんで怒ってるのかなー キミは・・・」
どうみても知性を漂わせながら見上げてくるチョコボ相手に もうひとつつぶやいた時。
ぐらりっ と彼女の乗った枝が揺れた。
「あら・・・ら」
あわてて枝につかまりなおしながらふと見直すと。
太くしっかりした安全な場所に見えたその樹の幹の中に、埋もれるようにあった目が見開かれるのが見える。
「にゃは・・・トレントさん・・・でしたか」
ぎろりん と動いたその目と目が合って、彼女はあわてて地面に飛び降りる。
「・・・えーと ゴメンナサイ?」
首をかしげていってみるけど、そのときには問答無用に振り上げられた枝が、彼女にに向かって叩きつけられていた。
「で ですよねーーーー」
あわてて飛びすさった彼女の元に、ザザっと黄色いチョコボが駆け寄る。
「わーーん キミもなのっ。 ちょっと待ってっ ねっ」
先ほど空を見上げたときと同じように、無意識に背に回した右手がまたもやむなしく空をきって。
焦る彼女の前でチョコボはその首を高く振り上げた。
「クエェーー!」
「きゃーーあーー」
とっさに頭をかばおうとする彼女の前で、チョコボはそのままその頭を翼の下に突っ込み・・・
ばさっと長い棒のようなものを取り出して、彼女の前に突きつけた。
「きゃーあー・・・って え?・・・杖?」
ゆらゆら と目の前でそれを揺らされ ぐいぐい と押し付けるように頭を寄せてくるチョコボに。
「あ あたしに・・・?」
こくこく。 チョコボは確かにしっかりとうなずいた。
ずんっ 響いた地響きにふりむくとトレントはしっかりとこちらに向き直っており、完全に臨戦態勢だ。
「ええっと・・・じゃあ借りるねっ」
ぱしっと受け取った杖はすんなりと手になじんで、気がついたら口のなかで詠唱が始まっていた。
ぼふっ とほとばしった炎で、トレントの一枝が燃え上がり、軋むような咆哮があがる。
飛び散る火の粉に慌てて首をすくめる彼女の前で、トレントはくるりと後ろを向いて、地響きを響かせながら走り去っていった・・・。
「うひー こわかったねっ」
チョコボを振り向きながら、自分が自然と手に持った杖を背中に収めたことに気づく。
「・・・これはあたしのだったのカナ?」
こくこく。 うなずくチョコボの目は満足そうな光をたたえているように見えた。
「そっか。ありがとねっ」
杖をなで、にっこり笑って、再度歩きだそうとした彼女のフードにチョコボのクチバシがぱくんとかみつく。
「わわわ」
つんのめりそうになって、涙目でふりむいた彼女のフードをくわえたまま、つんつんと引っ張って。
チョコボはクチバシで自分の背中を示しているように見えた。
「・・・乗れ・・・と?」
こくこく。 うなずくチョコボの細い足と細い首をしみじみ見比べて。
「いやでもあたし・・・キミには重過ぎるんじゃないかなー・・・」
ふるふる。 フードを離して首をふったチョコボは、今度はそのまま優しく彼女の頭をつっついた。
「う わかったわよぅ・・・」
おそるおそる 黄色い背中に手をかけて、そのまま勢いをつけて飛び乗ってみる。
「クエーーーーー!」
チョコボは首を高く上げて満足そうに一声鳴くと。
ぶるんと一振りお尻を振って、先ほどまで彼女が向かっていたのとはまったく違う方向へと、一目散に走りはじめたのであった・・・。
あれ・・・つづく の? →ただいま! の時間
やばい! β始まる前に終わらそうと思って書き始めたのに終わらなかったよっ!?
FF始めた時に一番最初に明確に持った目標が、チョコボを手に入れることでした・・・♪
げっとしたときに街から外へと走り出すムービーになって、すごくわくわくしたものですv
そのわりに みんなからさんざん言われてたのにちゃんと名前を考えておかなかったので、あとで綴り間違いに気づいたりするのですが・・・w
そいえばチョコボの名前とかはそのまま引き継がれるのかなあ・・・直したい気がする一方で、ちがうチョコボにすりかえられちゃうのはイヤだなあ・・・
チチチ・・・ピピピ・・・
おだやかな風を頬に感じて、彼女はそっと目を開けた。
周りを取り囲むのは見慣れた故郷の森。
否。見慣れているはずなのに、どこかいつもと違う深い緑の森。
チチチ・・・ピピピ・・・
風に揺れる髪を押さえて、彼女はオッドアイの瞳を瞬かせた。
「えぇっと ココは・・・ どこだっけ」
言いなれたセリフをつぶやきながらも、どこかに感じる違和感をぬぐいきれずに、ぷるぷるっと頭をひとふり。
つけた勢いをそのままに ひょいっとその場に立ち上がる。
「えぇっと どこに行くとこだっけ」
ぽんぽんっと頭をたたいて 首をかしげて。
彼女が右を向けば左に 左を向けば右に向かうしっぽをぴょこんと揺らして。
「・・・そうしてあたしはダレでしたっけ」
セリフの深刻さとはうらはらに、どこかのんびりつぶやいたその時に、ふっとその頭上がかげった。
とたん その身にまとったのんきな空気が飛び散って。
彼女は身構え、空をあおいだ。
とっさに背中に回した右手は空を切り、見上げた頭上には・・・
ふさふさしっぽのマーモットが枝の上にまるまり、ちょうど太陽をさえぎったのだとわかる。
「なー・・・ん だ?」
くりくりした目と見つめあいながら、背中の自分の手を戻して不思議そうにそれを見つめる。
「あたしはなにを 見ると思ったんだっけ・・・?」
もう一度見上げた空が、瞬間赤く染まって、ひゅっと息を呑む。
けれども一瞬ぎゅっと閉じた後に開いた瞳に移るのは、いつもどおりの青い空。
「いつも どおり・・・だっけ?」
きゅっと痛んだ胸をおさえて、もう一度そっと首をかしげる。
長い長い夢から覚めたような感覚。
耳に残る戦いの喧騒と、目の前に拡がる穏やかな森の風景のそぐわない感じ。
もう一度目をつぶって頭を振ると、その違和感すらつかみどころなく消えて。
「さあて どっちに 行こうかな」
彼女が右を向けば左に 左を向けば右に向くしっぽをそっと抱きしめて。
「とにかくあそこに 行かなくちゃ」
あそこというのは どこだったのか。
つぶやいた本人にもはっきりとは分からないまま。
ぽん と一歩踏み出した後は、足の赴くままに。
彼女はゆっくりと森の中を進んでいった・・・。
と そんな彼女の立ち去った後の草むらががさりと揺れて。
大きな黄色の塊が、あわてたように飛び上がる。
長い首を左右に廻して、ふわふわの冠毛をぱたぱたいわせて。
「クエーーーーーー!」
一声鋭く鳴くと、彼女の進んだ方向へと一目散に走り始めた・・・。
明日に続く・・・予定は未定! →黄色い相棒
FF14新生前夜祭な感じが盛り上がってきたのでー!
とりあえずベンチマーク見て上がったテンションでだーっと書きなぐってみた!
多分 オープニング動画の影響が多大にでてまっす!
あれをはじめてみたときのわくわく感が半端なかったので♪
おだやかな風を頬に感じて、彼女はそっと目を開けた。
周りを取り囲むのは見慣れた故郷の森。
否。見慣れているはずなのに、どこかいつもと違う深い緑の森。
チチチ・・・ピピピ・・・
風に揺れる髪を押さえて、彼女はオッドアイの瞳を瞬かせた。
「えぇっと ココは・・・ どこだっけ」
言いなれたセリフをつぶやきながらも、どこかに感じる違和感をぬぐいきれずに、ぷるぷるっと頭をひとふり。
つけた勢いをそのままに ひょいっとその場に立ち上がる。
「えぇっと どこに行くとこだっけ」
ぽんぽんっと頭をたたいて 首をかしげて。
彼女が右を向けば左に 左を向けば右に向かうしっぽをぴょこんと揺らして。
「・・・そうしてあたしはダレでしたっけ」
セリフの深刻さとはうらはらに、どこかのんびりつぶやいたその時に、ふっとその頭上がかげった。
とたん その身にまとったのんきな空気が飛び散って。
彼女は身構え、空をあおいだ。
とっさに背中に回した右手は空を切り、見上げた頭上には・・・
ふさふさしっぽのマーモットが枝の上にまるまり、ちょうど太陽をさえぎったのだとわかる。
「なー・・・ん だ?」
くりくりした目と見つめあいながら、背中の自分の手を戻して不思議そうにそれを見つめる。
「あたしはなにを 見ると思ったんだっけ・・・?」
もう一度見上げた空が、瞬間赤く染まって、ひゅっと息を呑む。
けれども一瞬ぎゅっと閉じた後に開いた瞳に移るのは、いつもどおりの青い空。
「いつも どおり・・・だっけ?」
きゅっと痛んだ胸をおさえて、もう一度そっと首をかしげる。
長い長い夢から覚めたような感覚。
耳に残る戦いの喧騒と、目の前に拡がる穏やかな森の風景のそぐわない感じ。
もう一度目をつぶって頭を振ると、その違和感すらつかみどころなく消えて。
「さあて どっちに 行こうかな」
彼女が右を向けば左に 左を向けば右に向くしっぽをそっと抱きしめて。
「とにかくあそこに 行かなくちゃ」
あそこというのは どこだったのか。
つぶやいた本人にもはっきりとは分からないまま。
ぽん と一歩踏み出した後は、足の赴くままに。
彼女はゆっくりと森の中を進んでいった・・・。
と そんな彼女の立ち去った後の草むらががさりと揺れて。
大きな黄色の塊が、あわてたように飛び上がる。
長い首を左右に廻して、ふわふわの冠毛をぱたぱたいわせて。
「クエーーーーーー!」
一声鋭く鳴くと、彼女の進んだ方向へと一目散に走り始めた・・・。
明日に続く・・・予定は未定! →黄色い相棒
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とりあえずベンチマーク見て上がったテンションでだーっと書きなぐってみた!
多分 オープニング動画の影響が多大にでてまっす!
あれをはじめてみたときのわくわく感が半端なかったので♪
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非公開
自己紹介:
気がつけばもうずいぶん長いことオンラインゲーマー!
戦闘が苦手でのんびりチャットしているのが大好き!
迷子と寝オチスキルで周りに迷惑をかけつつ生きてます・・・
足がいっぱいあるものが嫌いで、もふもふっとしたものが好きですv
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